INTERVIEW
コンサルタントとして
企業課題の解決に挑むインターン
野村総合研究所
総合評価が高かった部門 最優秀賞

Chapter1インターンの担当者について

Guest
野村総合研究所
毛利 一貫 様
経営コンサルティング部門 採用担当
Guest
野村総合研究所
吉竹 恒 様
経営コンサルティング部門 採用担当
Interviewer
リブセンス
福島 健二
就活会議 ユニットリーダー

株式会社野村総合研究所について
コンサルティング、金融ITソリューション、産業ITソリューション、IT基盤サービスの4つの事業を通して、企業や社会、人々の暮らしをあらゆる領域で支える。「未来創発」という企業理念のもと、未来に対してあくなき挑戦を続ける姿勢を大切にしている。
そのうち、コンサルティング事業は、あらゆる産業分野における経営戦略、事業戦略、組織・人事改革、業務改革から、政府・官公庁に向けての政策提言、行政改革まで、多岐にわたる。特に、企業の合従連衡・提携・買収や異分野へのビジネス参入など、業種横断的なプロジェクトで、強みを最も発揮。
入社後の定着率が90%を超えるなど、入社満足度の高さが窺い知れる。

最初に、お二方についてのお話を聞かせてください。お二方ともは新卒入社ですか?

毛利:はい。2人とも新卒入社です。私、毛利が9年目で、吉竹は5年目です。

ご入社のきっかけを教えていただけますか。

毛利:私は、学生時代に都市計画の勉強をしていたことから、国土や都市のあり方、そこで日々の生活を営む人に係る仕事に就きたいと考え、例えば官公庁やデベロッパー、鉄道会社などを中心にみていました。そんな中、たまたまコンサルティングという仕事を知る機会があり、インフラ業界に関しても上流の政策立案から下流のビジネスコンサルまでアプローチできるという仕事内容が印象的でした。加えて、1年目から裁量を任せてもらって活躍できるという点が魅力的でした。

吉竹:私は日本の製造業の力を復活させ、世界でのプレゼンスを高めたいという理由で経営コンサルタントになりました。私が就職活動を始めた当初、なんとなくものづくりに関わりたいと考えていたのですが、そのときに日本の製造業が力を落としている状況を目の当たりにし、すごく悔しいという思いがこみ上げてきました。この状況を変えるためにはどうしたらいいかと考えたときに、ものづくりを行う企業の経営戦略から関わっていくことで、日本の製造業を引っ張っていけるような仕事ができると思い、経営コンサルタントを目指したことが入社のきっかけです。

なるほど。お二方とも経営コンサルタントとしてご入社されたのですね。

毛利:はい。ただ、現在は経営コンサルティング部門の採用担当をしています。数年後にまた経営コンサルタントのフィールドに戻る予定です。

現場の方が採用にも携わるのですね。

毛利:はい。他の企業では、1年目から採用担当をされている方もいらっしゃるかと思いますが、弊社は現場でしっかりと経験を積んだ経営コンサルタントを採用担当に抜擢するという考え方です。

コンサルタントの業務と採用業務では、どのような違いがありますか?

毛利:とにかく採用は前向きな仕事だと思います。社内でもよく話しているのですが、今後の野村総合研究所を創っていく人材を見極め、採用することが我々のミッションです。弊社を志望してくれる学生も前向きな方が多いですし、みんなで一緒にこれからの新しい野村総合研究所を創っていける、そんなワクワク感がありますね。

吉竹:我々のような経営コンサルティングファームは、やはり“人”が、価値の源泉です。会社にとって一番の投資が“人財”になるので、責任とやりがいをとても感じますね。

Chapter2インターンについて

ありがとうございます。続いてインターンについてお伺いしたいのですが、インターンはいつ頃から始められましたか?

吉竹:少なくとも10年以上前からですね。

インターンの目的はどういったものでしょうか?

毛利:コンサルティングという仕事は、学生にとってはあまり触れ合う機会がなく、馴染みのない仕事だと思います。ですので、インターンを通じて業務を体験してもらうことで、経営コンサルティングの面白さを分かってもらいたいという意図で開催しています。
開催時期は、夏と冬と春にそれぞれ開催しています。

吉竹:実は私も学生時代に弊社のインターンに参加したのですが、「野村総合研究所」って、ものすごく堅いイメージの社名じゃないですか。漢字が羅列されていますし(笑)。 でも、インターンに参加してみると、非常にフラットな会社で。自由闊達な雰囲気があって、社員、特に若手が本当に楽しそうに働いている会社だと思ったんですね。
ですので、そういう雰囲気もインターンを通じて学生の皆さんに感じてもらえればと考えています。

業務内容がイメージし切れない、社風や文化もイメージとのギャップがある。こうした課題をクリアすることがインターンのミッションということなんですね。確かに体験していただくことが、何より強いソリューションになりえる課題ですね。
サマーインターンは、毎年何名ぐらい応募があるのですか?

毛利:公表はしていませんが、数千人規模になります。

すごい応募数ですね。そのうち実際参加されるのは何名ぐらいですか?

毛利:昨年の例でいうと、100名ほどです。

なかなか狭き門ですね。

吉竹:ただ、夏のインターンに落ちたら、冬や春のインターンに挑戦できないということはありません。夏が駄目でも、冬・春のインターンや本選考に再度応募していただいています。

毛利:「一度落ちたらもうダメだ」と諦めてしまう学生さんがいらっしゃると聞くのですが、内定者の3分の1は弊社のインターンに落ちた経験のある人なのです。ぜひともチャレンジし続けていただきたいです。

インターンの選考においては、具体的に学生のどんなところを見ていますか?

毛利:簡単にいえば、地頭とコミュニケーション力、胆力ですかね。あとは誠実さや、素直さ等の観点でも見ています。

吉竹:知的好奇心も大事ですね。いろいろな物事を面白いと思える方。そういった点はコンサルタントとしてやっていく上で重要な資質かなと思います。

個人的な興味としてお伺いしたいのですが、お二方は地頭をどう定義していらっしゃいますか?

毛利:論理的に考えられるか、だと思います。それに加えて、構造的かつ柔軟に物事を捉えることができるか。1つのことを議論している中で、複数の視点で物事を捉えられる力と言えるかもしれません。

吉竹:個人的には思考の「広さ」と「深さ」が重要だと思っています。もれなく可能性のある選択肢を拾い上げられるか、また自分の中で「なぜ?」を繰り返し、思考を深く掘り下げていけるか。そして、それを自分だけではなくて、例えば面接官とディスカッションする中で詰めていけるかということだと思っています。

知的好奇心の強さは、どのように判断しますか?普段から自分で知識を深めるような行動を起こしているとかでしょうか。

毛利:エピソードトークとしては、そういうところが気になりますね。「興味あります」と言うだけじゃなくて、本当に熱意を持って取り組んでいるのかといった点ですね。

吉竹:あと、ディスカッションをしている様子を見ていると、「楽しそうにディスカッションしてるな」と感じられる表情が垣間見えることもあります。そういう学生は「いいな」と思いますね。

選考は基本的にお二方でご担当されているのですか?

毛利:いえ。我々だけでなく、現場の社員も選考のプロセスに関わります。多様な視点で選考させていただくことも重要ですので。皆さん積極的に協力してくれています。

Chapter3限りなく実際の業務に近いインターン

インターンはどのような内容でしょうか?

毛利:5人1チームになってもらい、5日間かけて1つのテーマに取り組んでいただきます。最後には自分たちなりの結論を出していただいて、最終日に、想定クライアントになりきった部長を含む現場社員にプレゼンテーションを行っていただきます。

吉竹:限りなく実際の業務に近い内容にするという点を重視していまして、テーマ自体も、現場の受け入れチームで考えていますし、実際に有り得そうなテーマを選定しています。5日間の中で、毎日毎日学生だけでなく、現場社員ともディスカッションをしながら、一つの結論を作り上げていくというイメージですね。

では、5人1チームになって、それぞれの現場の部門に配属されるわけですね。

毛利:そうですね。実際に配属されるわけではないですが、そういった状況を模擬しています。

吉竹:先程の選考に現場社員が関わるというプロセスは、ここに繋がっています。
インターンの選考では現場社員が出てくるのですが、端的に言うと、学生と一緒に議論してみたいか、働いてみたいか、という視点で評価を行っています。

先ほど少しお話しいただきましたが、インターン内では受け入れチームの皆さんはどのように学生と接していらっしゃいますか。就活会議に寄せられた口コミを見ると、社員の方からのフィードバックやフォローが毎日のようにあると記載がありました。

毛利:毎日1時間、定例という形でフィードバックの時間を設けています。ただ、それだけでなく、みんな学生のことが気になるので、結局常に誰かしら学生を見ているような状態になっていますね(笑)。

吉竹:隙間時間があればのぞきに行って、学生とディスカッションするという感じです。多分、みんなお節介なんだと思います(笑)。
それに中には厳しい指摘をすることもあります。「結局、何が言いたいの?これで伝わると思ってる?」とか(笑)。
私自身、学生時代に参加した弊社のインターンで、1日かけて考えたことを全部ひっくり返されたりもしました。でも、フィードバックは非常に的を射ていました。

学生にとっては贅沢な時間ですね。
一方で受け入れる部門の方々にとっては、かなり負担が大きいですよね。でも、積極的に関わってくださっている。各社現場を巻き込むことに苦労しているとよく伺うのですが、何か秘訣はありますか?

毛利:この1年、2年で始めたインターンではないということもあると思います。10年以上、継続して実施させていただいている中で、自然と染みついてきた部分もあります。あと吉竹もそうですが、インターンを経て入社してきている社員も随分増えています。「今度は自分が」という想いもあるのではないかと思います。

文化ですね。今回、学生からの評価が非常に高い企業のお話を何社か伺ったのですが、どの企業も文化としてインターンが根付いていました。
ちょっとお話は変わるのですが、インターンで学生に提供するデータはどうやって準備していますか? 弊社も業務体験型のインターンを実施しているのですが、実際現場で扱っているものに限りなく近いデータを提供しない限り、リアルな体験にはなりえないと感じていて。アウトプットもフィードバックも抽象化するというか。
御社は非常に大きなテーマを取り扱う仕事だと思うので、リアルなワークを実現するデータの準備が難しいのではないかと感じました。

毛利:弊社のインターンでは、現場のコンサルタントが収集・整理したデータや資料を事前に用意し学生に提供しています。
情報のリサーチからではなく、必要な情報はさっさとインプットしてもらって、クライアントに提案すべき内容の検討に一生懸命時間を費やしてもらっています。

やっぱりそのものに近いデータを出しているんですね。もはや、資料見るだけでも勉強になりそうですね。

毛利:たしかにコンサルタントがつくった資料って、そうそう見られる機会はないですからね。

今回、御社のサマーインターンは総合評価で1位でした。これまでお話しいただいたこと以外で、学生の満足度が上がる工夫はされていますか?

毛利:細かいところで言うと、ちゃんと日当が出ます(笑)。遠方から来る人に宿泊費が出るので、バイト休んでも大丈夫だよってお伝えします(笑)。
あとは真剣に選考させていただいているので、選考自体のフィードバックも行います。インターンの選考過程で落ちてしまった方でも、「グループディスカッションやグループ面接ってこんな感じなんだ」ということを掴んでいただいているのではないかと思います。

吉竹:工夫と呼べるかわかりませんが、社員との懇親の機会が非常に多いです。受け入れ部署のメンバーが次々遊びにきますし、他部署の社員も受け入れチームがどんどん連れてきます。社員との昼食会も毎日実施していて、受け入れ部署以外の若手が来ることもあれば、結構なベテランが来ることもあります。インターンが終わった後は懇親会もあります。懇親会にもいろんな社員を招きますので、社内の雰囲気はかなり掴んでもらえると思います。
あとは、私が学生のときにインターンに参加して感じたことなのですが、学生に対して真剣にぶつかってくれるんですよ。ディスカッション中でも、本気で駄目出ししてくるし、終わった後のフィードバックも相当本気です(笑)。
私の場合、担当してもらったグループマネージャーからフィードバックをもらいましたが、「まず、お前は甘い。全然分かっとらん」みたいに最初に言われて。正直初めは怖いなって思いましたが、それだけ真剣に向き合ってくれていることに気が付いて。そんな誰を相手にしても徹底的に議論し尽くす姿勢に魅力を感じました。

毛利:実際、相当疲れるらしいね(笑)。

吉竹:最終日、泣きそうでしたから(笑)。

(笑)実際にインターンを運営するにあたって、一番苦労されている点はどのようなところでしょうか?

毛利:やっぱりテーマ設定のところはかなり気を使います。というのも、難し過ぎては解けないし、易しすぎると面白くないし、リアリティーも失われる。弊社の場合、平均3カ月をかけて行うようなプロジェクトの内容を、擬似的とはいえ5日間でやり切らないといけないので、グループマネージャーとかなり密にコミュニケーションを取りながら内容を詰めています。

準備が甘いとアウトプットが出せないチームが出てしまうこともありますもんね(笑)。

吉竹:私が現場にいたとき、受け入れチームとして学生を受け入れたこともあったのですが、「本当に5日間でこの内容を議論し尽くせるのか」というところを、受け入れチーム側の社員同士でかなり議論しました。私たちがワークをしたら、きっとこういう手順で考えるよねということをざっと書き出したりしながら。
本当にこれで期限内に収まるのか、収まらないのか。コンサルタントの楽しさって伝わるのか、伝わらないのか。そんなことを受け入れチームの中でも議論したりしていますね。

やっぱり自分たちで一回課題を解きますよね(笑)。

吉竹:解きます(笑)。

インターン参加者は、入社後のミスマッチがかなり少なそうですよね。リアルさを追求した業務体験型のインターンに参加して魅力を感じて御社に入社しているわけですし。

毛利:はい、そうだと思います。インターンに参加できなかった内定者に対しても、1Dayジョブの機会を設ける試みも始めています。弊社の業務への理解を深めていただき、ギャップを少なくした状態で、入社していただきたいと考えています。

これから20卒採用が始まるかと思いますが、19卒採用と比較して変更点はありますか?

毛利:いまのところ大枠は変わらないと思いますが、インターンのテーマに関しては、時流にあわせ、「デジタル」「アナリティクス」というキーワードにかかわるテーマも盛り込んでいければと考えています。

吉竹:デジタルマーケティング関連ですね。例えばIoTなんかも含まれます。こういった先端技術を活用して、新規ビジネスを作っていくといったところですね。

Chapter4学生へのメッセージ

最後に、学生へのアドバイスをいただけますでしょうか。
例えばこれからインターンに参加する学生に対して、準備するべきことや、心構えなどをお願いできますか?

吉竹:やはり主体性を持つということではないでしょうか。仕事が学業と大きく違うのは、自分から取りにいかないといけないところだと思います。インターンという機会をどれだけ自分の糧にできるかは、自分がどれだけ積極的に動き、結果どれだけ反省を得たかによってくると思います。
ですので、自分でインターンに行く目的を決めて、それを検証する場としてインターンを活用してもらうといいのではないかと思います。

毛利:コンサルタントって具体的に何をしているのか分からないという方も多いと思います。それを疑似体験できる場として活用していただけばよいいと思います。
また、例えばですが、製造業に行きたいと思っている学生も、コンサルティングファームのインターンに参加して、違う角度から製造業を見ていただくことも、業界研究の1つの方法だと思います。

面白いですね。その発想はなかったです。コンサルタントの立場から志望業界を見れば、業界をより俯瞰的に知ることが出来ますよね。

毛利:そうですね。経営のレイヤーから見るとその業界や企業はどう映るのか、就活においても大いに意味のあることだと思います。そして、コンサルティング業界で働くからこそ、若くして経験できることでもあります。コンサルティング会社に入社したら、極端な話、翌日から触れられる世界です。

ちなみに、お二方が今就活生だとしたら、どんな就活をしますか?

吉竹:難しいですね(笑)。私は九州の大学に通っていて、本当は井の中の蛙になってしまっていたことが後々の反省としてあるので、なるべく早い段階で、優秀な学生や社会人と知り合っておきたかったという思いがあります。
そうすると、自分の世界も広がるし、彼らとディスカッションする中で自分の考えもどんどん深まっていくじゃないですか。だからなるべく早く動いて、自分が興味に関わらず、たくさんのインターンでも飛び込んでいくと思います。先ほど毛利が言ったように、全く違う視点から、違う角度から物事を見るということも大事なんじゃないかというふうに思っています。
なので、とにかく早く動いて、いろんなイベントにも参加して、このインターン面白そうだとか、ここの社員はちょっと面白そうだと思ったら、そこのインターンに積極的に応募して、実際中を見てみるということをやってみたいなと思います。

毛利:2人とも理系なのですが、理系、特に院生であれば、無意識のうちに自分のキャリアを制限してしまっていることも多いのではと思います。そうではなくて、社会には本当にいろいろな職種・業種というものがあって、自分の力が発揮できるところがあるよというところを知る意味でも、いろんなインターンだとかセミナーなどに出ていきたいなと思いますし、今の学生にもそれをお伝えしたいですね。

吉竹:地方の学生だと、本当にツテがないんですよ。私はコンサルティング業界の先輩が全然いなくて、だから本当に口コミサイトなどは大事でした。ただ、私が就活をした頃は、口コミサイトもあまり充実していなかったので、コンサルティング業界に強い転職エージェントに電話をして、「すみません、新卒なんですけど教えてください。」という感じで情報を得たりもしていました(笑)。

ものすごく積極的ですね!なかなかそこまでできる方はいないです。

吉竹:どうしようもないと思ったので。そういった、正確な情報を様々な手段で取りにいった方がいいと思います。

本日はいろいろお聞かせいただきありがとうございました。

Fringe81

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